外国人がこの日本に住めるかどうかは、あくまでも日本政府の思惑次第なんだよね〜( ´Д`)y━・~~

query_builder 2024/04/16
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コストカットする侍

今、日常生活で買い物したりしていて、最近はコンビニなどで東南アジア系の外国人の方が店員として働いているのをよく見かけるようになりましたねぇ。

達者な日本語を駆使して、笑顔で非常に愛想よく接客してくれるを見ると、安いペットボトルのドリンク一本しか買わない自分が申し訳なってくる。

それぐらい、彼女達の存在が身近なものとなっている。

しかし、その隣で接客している日本人の店員さんとは、その立場が決定的に違っている。

彼女達の日本での生活は、簡単に言えば、実に不安定で危ういのだ。

これは、どういうことかと言えば、生まれながらにして「当然に」日本で生活ができ、その意に反して決して日本から追い出されたりしない私達日本人とは違って、外国人である彼女達は、あくまでも「日本政府の許可」があって初めて、日本に居住できるのであり、その意味では、「非」当然なのだ。

その上、その日本政府の許可、つまりは、法務大臣の許可の裁量権の幅は、相当か否かの名の下に実に広範囲に認められている。

だから、短期滞在の在留資格、いわゆる観光ビザで日本に来る外国人などの例外を除いた、比較的長期で日本に滞在する外国人(中長期在留者)は、日本への入国時に、その役割を担う国家公務員の入国審査官の審査を通過して上陸が可能となり、その後も原則継続して定期的に国の審査を受けねばならないことになっている。

もし、この審査を通過できずに、不許可の処分が下されれば、これまた原則、国外へ退去、通常は自国に戻らなければならないことになる。

それゆえ、彼らは、日本に在留する間、常に日本政府の「監視下」にあると言っても過言ではないのだ。

そして、仕事で、多くの外国人の方々と接してきている自分は、そんな重荷を背負いながら、意を決して母国を離れて頑張っている彼らの姿を見る度(一部そうは感じない人達もいるが…)に、彼らにリスペクト払いながら、細やかながらもこの仕事で彼らのサポートができればと願っているところだ。

そんな折、先日、入管(地方出入国在留管理局)に出向いて、依頼されていた永住許可申請を窓口で提出しようとした時のこと。

提出した直後に、名前を呼ばれなので、何かと思いきや、「これ二重申請ですが…」と担当者の方が言う。「え〜」だが、なんでも、本人が一年前に既に永住許可申請を提出していたことを自分に言わなかったのだ(聞いたのに〜)。

そして、仕方がないので、用事がなくなったから帰ろうとしたところ、隣の窓口で、ダメ出しされて頭を抱えていた中東系の外国人と目が合った。

何か、自分には、その目が「助けてくれ」と訴えかけているように感じたので、近くの椅子に座って話を聞いたところ、辿々しい日本語で言うには、在留期限(日本にいられる期限)が明日になってしまったので、急いで窓口に来たのだが、この書類ではダメとかこれが足りないとかで、受付してもらえなかったのだという。

確かに、彼の在留の根拠がまとめられた在留カードを見てみると、在留期限が翌日なっており、これは大急ぎの状態だ。

これじゃ〜だめかなと思ってはみたが、もう少し話を伺うためにバスで駅前に向かい、駅ビル内のスタバで詳しく話を伺ってみると、「もしかして、なんとかなるかも…」という状況までなった。

その後、確認の意味も含めて、入管に電話して、「これならどうですかね?その際の必要書類は?」とやり取りしながら、なんとかなる確証を得たが、今日中に申請が必要ではあったので、これまた急ぎ、タクシーで事務所に戻り、とりあえずは、最終目的ではないが、明日までの在留期限を延長するための在留資格(特定活動)への変更許可申請書を、本人の事情を伺いながら作成してサインをもらい、またまた急ぎ自家用車で彼を乗せて入管に行って、なんとかギリギリでセーフとなった(ふ〜Σ('◉⌓◉’))。

その時、彼が、胸を撫でながら言った言葉が、「落ち着きました。ありがとう。」。その顔からは、さっきダメ出しされた時の青ざめた表情は消えていた。

ホワイトカラーとしての仕事(海外取引業務)で、認められる技術・人文知識・国際業務(通称「技・人・国」)という、原則大卒者を対象とした高度な在留資格が水の泡となるところだったのであり、さらに、いずれは永住も見据えているという彼としては、本当に命拾いの出来事だったろう。

たまたま、目と目が合ってこちらから声をかけたのがきっかけでなんとか、とりあえずは不法滞在の憂き目を見ずに済んだことは、本当に良かったし、こちらも仕事を通じて喜んでもらえたことに、こちらこそ喜びを感じた次第だが、こんな偶然を得られずに不法滞在となり、帰国せざるを得ない人達はいっぱいいるのかもしれないな。

こんなように、外国人の立場はいつどうなるか分からない本当に不安定なものであり、本人にとっては気が気ではないところかもしれないが、グローバルな視点で言えば、日本も国策上、国益に適わない人間(例えば、テロリスト)は、絶対に日本に入れたくはないし、そうかと言って、人手不足で困っている日本企業を助けるには外国人の手助けを借りねばならない状況でもあるから、そのバランスをどう取るかが非常に難題なのだろう。

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