徒然なるままに書き連ねたくなること。近年、社会一般で「持続可能な開発目標」(SDGs)があちこちで叫ばれ、地球温暖化対策にも政府や会社が何かと力を注いでいるが、ここまで温暖化が進行してしまっては、もはや手遅れ時すでに遅しと言った状況になってはいないだろうか…。
外は、また真夏に逆戻りしたかのようなカンカン照りの1日となって、事務所のエアコンも午前中からフル稼働といった状態だ。
顧問先建設会社の従業員の方から、新規に立ち上げた会社の銀行口座を開設したいのだが、銀行がメールで送ってきた書類がいまいちよく分からないというので、自分のところに転送してもらい確認したところ、「確かに説明が不十分で慣れていない人には不親切な内容だな〜」と思いながら、また、電話とLINEで詳しく説明してあげたら、「ありがとうございます」との返事が返ってきて、こちらも気分が良くなった。
ところで、自分には息子と娘の二人の愛する子供たちがいて、その二人の将来が明るいものであって欲しいと、子を持つ親ならば誰しもが思うことを同じように強く願っているのだが、その意味では、今、世界各地で起きている戦争や内乱などに心を痛めている他に、これから彼らが住んでいく上で、地球の環境問題がどうなるのであろうか危惧している。
世界の状況を見回すと、資本主義社会の極限とも思える中、ほんの一握りの超富裕層が富を独占し、極貧層との格差には目を覆いたくなる現実がそこには存在する。そして、その富める者は、果てしない欲求を抱えて猛進し、「お金のため」ならば手段を選ばず、挙句の果ては、自らの生まれ故郷の地球にさえも牙を剥く。
先日、TUTAYAで吸い寄せられるように手に取った本、「人新世の『資本論』」(斎藤幸平著)は、まさに、そんな危惧感を抱いている自分に、今後この社会で生きる上で、「何を目的とした」精神的支柱を立てるべきなのかも教えてくれるものであった。
自分は、いわゆるマルクス主義者でもないし、何も難しい論理は分からないから、資本論と言っても、当のマルクスすらも学校で習った知識しか頭にない。でも、そんなことよりも、現代社会のように、ある種ここまで異常に高度化した資本主義に対しては、常々疑念を抱いてばかりいたところだったので、斎藤先生の著書がすんなり頭に染み込んだのだろう。
だから、「成長、成長」と、自分の会社の経済的発展のみを社員に鼓舞する社会において、それに真っ向対峙する「脱成長」を掲げたこの本は、そんな自分になんとも魅惑的に映ったのは間違いない。
そんな折、新聞で興味深い記事を目にした。アメリカ西海岸のコーヒー激戦地で知られるシアトル近郊の新興会社が、なんと「コーヒー豆を使わないコーヒー」を開発して商品化するというのだ。
コーヒー豆の代替品となる主原料は、普段は廃棄される運命にあるナツメヤシの実だということで、それに、緑茶から抽出したカフェインを加えているのが特徴だというのだが、コーヒーと比較しても、色合いや香りもほぼ同じなのだという。そして、焙煎具合によって、コーヒー特有な甘みや苦味もコントロールできるという。
記事によれば、近年の急激なコーヒー需要によって、その消費量が鰻登りになる一方で、産地が赤道付近一帯に限定されているために、深刻な森林伐採を巻き起こして、地球温暖化問題の引き金となっていると同時に、現地での過剰労働による労働災害といった問題も引き起こしているのだという。
斎藤先生が、著書の中でも問題提起しているように、先進国でのコーヒー需要に応じるためのコーヒー栽培という経済事情ひとつとっても、そこには、雇い主という富裕層が、現地の労働者という貧民層を支配して過酷な労働を強要するという、逃れられない暗黒な仕組みが存在するようで、思わず震えがくる。
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