徒然なるままに書き連ねたくなること。確か、平成に入ったときに「新人類」なんて言葉が流行り、社会もずいぶん変化したなと思ったけど、令和になったらますますその流れも進んで、「校則まで公開」する時代になったんだね(OvO)

query_builder 2022/08/27
ブログ
照猫

事務所で昨日の仕事の続きをしていても、「ずいぶん涼しくなってきたな〜」って思うくらいに、秋の気配が感じられる今日この頃だ。


今、当事務所が力を入れている、中小企業様を対象とした顧問契約のピーアールの効果もあって、以前に顧問先になって頂いた某建設会社の社長様からの紹介という、これまた某建設会社の社長様が、わざわざ遠くから足を運んで頂いて、まだ会社を立ち上げて間もないので、「何か起きた際の安心保証が欲しい」ということで、当職が顧問契約の内容を詳しくご説明したところ、ありがたいことに、当事務所と顧問契約を締結して頂いた。


こうやって、自分の思い描いていることが、どんどん形になって、それでいて、何らかの形でもって、人様の微力ながらもお力になれるというのは、この資格を有する者として、本当にありがたいことであり、亡父がその一生を通じて、常々言っていた「社会貢献」ということに、わずかでも繋がるものであるなら、尚更仕事の喜びも湧いてくる。


ところで、昨日だったか、テレビニュースで、少し面白い話題を耳にした(私だけかもしれないけど…)。


中学校や高校で、そのホームページに自校の校則、例えば、「うちの学校では、靴下は白のストッキングで、制服の上下はこんな感じのものですよ」とかをアップして、それに対する善し悪しなど批評の意見を公募しているというのだ。


つまり、今まで、学校という閉鎖空間でのみ、偏見かもしれないが、独善的に規則化されて強制通用されていた校則が、民主主義の原則が働く公衆の面前に晒され、その評価の対象になったのであるから、ある意味では教育界での「革命的出来事」にも思えることである。


振り返ると、自分の中学時代には、何十年も昔の話という時代背景もあり、今以上に校則による縛りはキツく、生徒たちが知る由もないところで、髪型や服装といった身なりにしろ、授業や部活動といった行事にしろ、学校生活でのさまざまな面で、先生を通した校則という「絶対的規範」の断罪を受けていた気がする。


さらに、あくまで自分の主観ではあるが、高校進学を左右するに重要な要素とも言える内申書なるものが大手を振っていたがためか、現在のようにPTAが先生に進言できる仕組みになっていたとは思えず、いわば、その伝家の宝刀たる「内申書」を盾に、先生たちが、校則の名の下に、生徒たちに対して、かなりの重大な人権侵害行為を行っていたとも思えてくる。


「校則って、一体なんだろう」って自問するに、街の法律家を称する立場の者からすると、「学校という閉鎖的空間での絶対的法規範」であることは誰しもが承知するところであろうから、いくら生徒たちが、未だ大人に満たない未熟者であり、教育を受けることにより成人になる過程の過渡的人間であって、その意味での必然的制約を受けることが致し方ないとしても、未だ成長段階なりの人間として、最小限での生来的な人権は絶対的に保障されて然るべきだと考える。


その観点からすれば、「校則」という絶対的規範もさまざまな面での見直しは図られるべきであり、今回のように、校則をホームページに載せて、民主主義的な視点から公衆の批判にさらすのは勿論のこと、その上でもし校則を改定させる際には、実際にその校則の規制対象となる生徒たちの意見というのは、人権保障の面でも最大限尊重されて然るべきだろう。

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