徒然なるままに書き連ねたくなること。年の瀬に観たヒューマンドラマで深い感動を覚えたの編。

query_builder 2021/12/31
ブログ
感動する男性

大晦日ちらほら小雪舞う目の前の景色を見ながら、冷え切った事務所の机に座って、足元を小さな電気ストーブで暖めながら、昨晩観終わった連続ドラマの感想を書こうかと思う。


連続ドラマの題名は「わたしを離さないで」、あの日系イギリス人でノーベル賞作家のカズオ・イシグロの代表作をドラマ化したものだ。


ものごころついた頃から、高い壁で閉ざされた陽光学園という学校で、寄宿舎生活を送りながら、外界との交信を一切遮断された状況下で育った生徒たちは、先生たちの言動とは裏腹に、次々起こる不審な出来事に不信感を抱いていたが、その疑問を投げかけることすら許可されないまま大人になり、学園の生徒が生業とする介護人という仕事に就く。


介護人の仕事をして、初めて、陽光学園の先生たちの言っていたことが正しかったことに、主人公の女性は気づいたが、そのあまりにも悲しき定めに、誰に相談できるでもなく、宿命と受け入れざるを得ない事実を受け止める。


その事実というのは、自分たちが「人間のクローン」であり、その目的が、病気の人間を治療するために、自分の臓器を無償で提供するというもの。


主人公の女性は、介護人の仕事に従事しながら、目の前で恋人や親友の死に立ち会うが、「死にたくない、私を離さないで」とすがって叫ぶ親友の面前で、彼女が放った言葉が強く印象に残っている。


「私たちは、天使なの。自分の命をかけて、病気の人を救う天使なの。(奪われるためにこの世に生を受けた自分達に、そう言う以外に納得できる言葉は見当たらない。)」


この社会で人権も認められず、まるでモルモットのごとく人間が扱われたとしたなら、感情を持つことも、思考することも許可されないとしたなら、そもそも人間とは言えないだろうから、今後技術の進歩に伴って、こんな社会もあり得ないとは言えないだろうから、作品のテーマ自体が何とも深いと感じいった。


今年一年、さまざまな相談に耳を傾け、さまざまな申請依頼を受任した私は、また来年も、親しみのある街の法律家として、悩みを抱えた方々の人権問題に寄り添える人間でありたいと思った次第だ。

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