会社同士の商談ごとというのは、蓋を開けてみないと、どうなるかわかりませんね〜。突然のどんでん返しで作成書類が白紙になりました…(๑˃̵ᴗ˂̵)
依頼会社からの大切な商談の当日、一週間以上もかけて念入りに作成した契約書の原案を、最終確認手続きを行ってカバンに詰め、集合現地の依頼会社の本社事務所に車で向かう。
事務所前には、相手会社の専務等の方々もお見えになっていて、いよいよ商談が始まる緊迫感が漂う。
相手会社の方々との間で名刺交換をし、依頼会社の事務所内のソファーに腰掛け、さーいよいよ商談の開始です。
こんなふうに作成して欲しいと、相手会社から提供された契約書の雛形に基づいて、依頼者の意見も勘案して作成してきた、契約書の原案をそれぞれの方にお配りして、依頼内容の説明を始める。
相手会社から提供された雛形が、特許権の通常実施権の許諾という、普段慣れ親しんだ相続や遺言といった業務分野とは違う、かなり専門特化した仕事内容であったために、その双方会社が手を結ぶという契約書の作成にも、かなりの手間と時間を必要とした。
それに、特許権が絡んでいることもあり、その侵害を依頼会社が負担することであるとか、また、第三者への財産侵害等の保証を、どちらの会社が負担するのかなどの、細かい注意が必要となり、これまた、遺産分割協議書作成等の相続人が複数絡んだ神経を使う分野にも増して、依頼内容の詳細なチェックを必要とした。
そんなことを前提に、すんなりとことが進めば助かるなと思い配った契約書原案に基づき説明を進めると、依頼会社の社長はさることながら、相手方会社の若い専務さんたちも、非常に理解度が高く、こちらの説明について、ひとつひとつ頷きながら聞き入ってくれては、たまに、質問を投げかけてくる程度であった。
「あ〜これはこのまま上手くいきそうでよかった」と思ったのも束の間、遅れてきた相手方会社の社長が、「どうも、遅くなってすいません」と、依頼会社の事務所の部屋に入ってきた。
それでは、ということで、ほとんど終わりに近かったのではあるが、相手会社の社長がお見えになったということで、その社長に今までの話の要点を簡単に説明しようと、再度、契約書原案に基づいて話を始めると、いきなり、ストップがかかった、まさに、急ブレーキである。
こんなこと、つまりは、通常実施権の許諾だなんて、難しいことを依頼した覚えはなく、こちらが依頼したかったのは、依頼会社の方で、工事を代わりにやってくれればそれでいい、という内容だったという。
「それなら、そうと、こんな通常実施権の許諾契約の雛形なんて渡さないでくださいよ(泣)」と思いながらも、「そうですか、分かりました、もう一度、作成し直しますので、この次まで少々お待ちください…」ということで、今までの順調にいっていた業務手続きはなんだったのだろうと思うくらいに、悲しくなった。
それにしても、商談をまとめるということ、会社同士が業務提携の手続きで手を結ぶということが、如何に繊細で難しいのかを示す一例だったのかもしれないです。
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