これじゃ〜事務所での押し売りじゃないですかね〜(*_*)。

query_builder 2021/06/23
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男性(怒り顔)イラスト

午後1時頃の蒸し暑い最中、まだ、冷房もつけずに扇風機の生ぬるい風で我慢しながら机に向かっていると、入り口から大柄の30代くらいと思える男性が入って来た。


「こんちは〜。先生、どうも。」という。


何がどうもなの?と思っていると、


「電話しておいた〇〇会社の〇〇です。」と、名刺を差し出す。


あっ、そうか、先日電話かけてきたセールスマンかと思い出し、

「あっ、どうも、どうぞこちらに。」と言って、応接用のソファーに招き入れた。


こっちが、冷蔵庫から、冷たい缶ジュースを持って来て、「ど〜ぞ、飲んでください。」と言う間もなく、


彼は、大きなバッグからいろんな資料を取り出し、

「先生、これが本日ご説明したいレーザープリンターです。色々な機能が詰まっている最新型ですので、すごい便利なものです…」という感じに、焦ったような作り笑いで捲し立てた。


そして、立ち上がっては、机の脇に行き、

「こんな感じで、場所も邪魔にならないですし…」と、

メジャーを伸ばしては、ひとり笑顔でご満悦である。


また、ソファーに座ると、私に向かって、

「先生、今回は、キャンペーン中ですから、1年間は無料でお使いできます…」と、

まるで、殺し文句を吐くように、決めないと損ですよとばかりに、詰め寄ってくる。


人間、あまりにも詰め寄られると、却って逃げたくなるもので、私もそんな後ろ向きな気持ちにさせられた。


そもそも、先生、先生と媚を売るように執拗に連呼すること自体、あまり気持ちのいいものではなかったし、こちらの口を挟む間も与えずに、延々2時間近くしゃべりとおした態度自体にも、反感を覚えた。


そして、話の途中、私が既に契約した会社のことを、

「あ〜あの〇〇会社は、その業界ではあまり評判良くないんですよね…」と、

吐き捨てるかのように嘲笑したことに対しても、それじゃ、まるで私が見る目がなかったとでも言いたいのか、って思ってしまうような口ぶりが嫌だった。


兎に角、一連の対応を通して、あまり肯定的には思えなかったので、

「うちの事務所では、そのプリンターはオーバースペックだから、今のところ、必要ありませんね。」と断ると、

「先生、先日のお電話では、いいって言ってくれたじゃないですか。」と食い下がってくる。


こちらも、

「いいとは言ってないですよね。物を見てから返事させてもらいますって、はっきりと言いましたよね。」って言うと、

「それはそうですけど、1年間タダで使えるんですよ。」と、

今度は値段交渉で詰め寄って来る。


こいつしつこいなと思いながらも、

「いや、値段の問題ではなく、スペックの問題。うちの事務所には、多機能過ぎてもったいない代物だから。今はまだオーバースペックだから。」と繰り返し言い返すと、

「そこを、先生、なんとか。1年間タダなんですよ。」とまたも同じことの繰り返し。


こんな問答を何度繰り返したか。さすがに、2時間以上もの間このような不毛な時間を費やすことに痺れを切らした私が、

「もういい加減帰ってくれないんでしたら、警察を呼びますよ。」と最後通告のような言葉を言うと、

「先生、これは民事だから、警察は関係ないでしょう。」と返して来る。


呆れ果てた私が、

「もう民事の問題じゃないですよ。このまま帰ってくださいというのに、居座り続けるのでしたら、刑法上の不退去罪になりますし、私の業務を妨害しているということで、業務妨害罪にもなりますよ。」と諭すと、

「これ今日は私も自分の業務で来てるんで…」とまたもや呆れた返答をする。


「あなたの業務は、私がそのプリンターいりませんと、はっきりと断った時点で終わっているんですよ。だから、居座り続けるのは、私の承諾を得ない不当な状況なのですよ。」と、

子供に教えるかのように言うと、

今度は、最後の手段と思ったのか、

「いきなり、膝をつくようにして、これを取ってこないと、自分が怒られるんです。」と言う。


もう話にもならないと思いながらも、

「申し訳ないですけど、それは私とは関係ないことですよね。お帰りください。」とダメ押しすると、

「そこをなんとか、タダで1年間使えるんですから…」と、なんとかの一つ覚えを言う。


ダメだこりゃ、とこっちは却って冷静になると同時に、絶対に契約するものかという、頑なな気持ちが支配した。


その後は、私は、自分の机に座って仕事を始めるとともに、傍でしゃべりとおす人間に、手のひらだけのジェスチャーで、無言のまま必要もないイヤホンを両耳にした。


音楽の向こうで、こちらに向かい話し続ける人間が、ある種滑稽に思えてきたが、本当にこれ以上事務所で邪魔をされたら堪らないので、じろっと睨んで、

「帰らないんでしたら、本当に警察を呼びます。」と、

携帯の画面をタッチし始めたら、バッグを抱えて立ち上がったと思いきや、帰り際には、

「分かったよ、この〜」の吐き捨て台詞。


何故あんなふうに押し売り同然のセールスが来るのか、少し悲しい世の中だね〜。

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